不動産売却時の仲介手数料はいくら?支払う費用の相場とは
不動産売却をする際、自分ですべての手続きを行うのは難しいですよね。そのため、不動産会社が存在するわけですが、不動産売却が成功した際には、仲介手数料を支払う必要があります。しかし、仲介手数料は意外と高く、想定と違う場合もあります。そこで今回は、仲介手数料と仲介手数料を値引きできるかについて、解説します。
不動産売却時の仲介手数料とは
不動産会社を利用したときに発生する仲介手数料は、どんなものなのか、皆さんは理解していますか?ここからは「仲介手数料はどんなものか」「仲介手数料には何が含まれているのか」解説します。
■まず仲介手数料を知ろう
仲介手数料とは、不動産の売買や契約の際に仲介してくれた不動産会社に支払う報酬のことです。依頼された売買や賃貸の契約を結ぶための報酬であるため、契約が破綻すれば、仲介手数料は発生しません。
■仲介手数料には何が含まれる
仲介手数料は手数料の一種なので、不動産会社が販売活動を行っても、売れなければ払う必要はないうえ、不動産会社を仲介手数料には、以下のような活動内容が含まれています。
・物件サイトに情報を載せる
・チラシの作成・配布
・看板の作成・設置
・不動産の調査
・物件案内
上記のような売却行動をすべて含めた手数料が仲介手数料に当たります。また、仲介手数料は仲介業務で発生する費用のみですから、売却のための建物の解体や、倉庫のゴミの廃棄などは別途料金がかかるため、注意が必要です。
不動産売却時の仲介手数料はいくらかかる?
仲介手数料はいくらかかるのか知りたいところですが、仲介手数料は売却した物件によって変動するので、一概にはいえません。しかし、物件価格から仲介手数料を算出する式ならあります。ここからは、仲介手数料の算出式と注意点について解説します。
■仲介手数料の計算式
仲介手数料の上限額は以下の計算式で算出できます。
・仲介手数料=売却価格×3%+6万円
たとえば、売却価格が4000万円だとすると「4000×3%+6万円=126万円」となります。
■計算式は上限額
ここで注意したいのが、前述したとおり、計算式は仲介手数料の上限額を算出するために使われるということ。仲介手数料は式通りに支払わなくてもよいのです。しかし、実際の不動産会社は、当たり前のように満額を請求しています。満額を請求する理由としては、仲介手数料が不動産会社の大きな収益になっているからです。では、仲介手数料を安くする方法はないのでしょうか?次の見出しから、仲介手数料は安くなるのかについてお伝えします。
不動産売却時の仲介手数料は安くなる?
仲介手数料を算出してみると意外と大きな金額だと思われたのではないでしょうか?ここで皆さんは「仲介手数料は安くならないのかな?」と思われたはずです。ということで次は「仲介手数料は安くなるのか」「交渉は可能なのか」お伝えします。
■仲介手数料は値引きが可能
不動産は仲介手数料が主な収入源であるため、いままでは満額を請求するのが当たり前でした。不動産会社は大手の市場が多いため、不動産会社同士で値引き合戦をするのではなく、お互いの利益のために、仲介手数料は上限額を定価として提示してきたのです。また、インターネットが普及するまで、不動産会社は広告やポスティングなどに力を入れていたため、印刷費やポスティングの外注費などがかかっていました。
しかし、現在ではインターネットが普及したことにより、広告やポスティングを行わずとも集客が簡単になり、結果的に不動産会社にかかる費用が安くなってきています。そのため、現在の不動産会社では仲介手数料を半額にしたり、値引きしたりして会社の個性を出すようになっており、仲介手数料の値引きが可能といえるのです。加えて国土交通省は、宅地建物取引業法の「解釈・運用の考え方」でも「仲介手数料の限界額を当然に請求できるものではなく、実際の業務内容に応じて依頼者と協議して決める事項」と定められています。この点からも仲介手数料は値引きが可能だといえるでしょう。
■仲介手数料の値引きができるなら積極的に
高額な物件であればあるほど、仲介手数料の額は大きくなりますから、仲介手数料の値引きは大きな差につながります。たとえば、2800万円の物件を購入したとすれば、仲介手数料の上限は99万円となります。これを不動産会社と交渉し、半額になれば、おおよそ50万円が浮く計算になり、フローリングの張替えやクロスの張替えが可能な金額になります。また、リフォーム資金に充てられなくとも、家電や家具などを購入できるでしょう。物件は購入してゴールではなく、そこから新生活がスタートします。仲介手数料をうまく減額し、費用に当てられるとベストですね。
今回は仲介手数料とはどんなものか、仲介手数料は値引きできるのかについてお伝えしました。仲介手数料は売主と買主で交渉できることが決められているため、値引き交渉は可能です。仲介手数料は売れれば売れるほど高くなりますから、値引きできる際は積極的に行ってみてください。