不動産売却を行う際に注意するべきポイントについて解説!
不動産売却前、売却中、売却後の注意点を紹介します。これから売却を考えている人は、今回の記事を参考にしてください。売却方法は色々ありますが、自分に合った方法で準備します。この際、不動産会社や内覧者などと関わる機会が多くなるのでトラブルに巻き込まれないように注意しましょう。
不動産売却の準備時の注意点
売却方法、売却価格、必要な費用について紹介します。
状況に合った売却方法を選択する
不動産をこの時期までに売却したい、売却した後にローンを完済したい、次の居住地を決定してから売却したいなど、さまざまな状況に合った売却方法を選択することが大切です。売却方法は、仲介による売却、買取、買取保証付き売却、任意売却、リースバックがあります。
仲介による売却は、売却期間は長いですが、売却価格が高いのが特徴です。売却まで6か月以上を費やしますが、買取と比較すると高く売れやすいです。
買取は、売却期間は短いですが、売却価格は高額ではありません。売却価格は相場の7割程度となっていますが、最短1週間程度で売却できるので、次の引っ越し先が決まっている人におすすめです。
買取保証付き売却は、売却期間は長くもなく短くもなく、売却価格は相場と同程度です。一定期間で売れなかった場合は、不動産会社に買い取ってもらえます。
任意売却は、売却期間が長く、売却価格は相場と同程度です。住宅ローンの返済ができなくなった場合に売却できる場合があります。
リースバックは、売却期間は短く、売却価格は高額ではありません。不動産会社に買い取ってもらった後も、賃料を支払うことで住み続けられます。
売却価格は相場を基準に決定する
自分の不動産を売り出すときに、近場に売り出し中の不動産があれば売却価格を参考にしてみましょう。また、専用のサイトで過去の相場を知れます。こちらでは成約価格を調べられるので、不動産会社が公表している価格との違いを知ることもできます。しっかり足元を見て価格を決定しましょう。
不動産売却に必要な費用も把握する
不動産売却で利益が出た場合は、確定申告して利益分の納税をしなければいけません。利益がそのまま手元に入ってくるわけではないので注意しましょう。税金以外にも仲介手数料、印紙税、抵当権抹消費用がかかります。
不動産を売り出している最中の注意点
いくつか注意点があるので押さえておきましょう。
1社だけに査定依頼をしない
複数社に査定依頼しましょう。1社だけでは比較の対象がないので、査定額が高いのか低いのか分かりません。2~3社に査定依頼するようにしましょう。
仲介業者を査定額だけで選定しない
査定額が高いとその金額に目がくらんで依頼してしまいそうになります。しかし、必ず提示された金額で売れる保証はありません。もしかすると成約価格が下がる可能性があります。また、不動産会社にも得意分野と不得意分野があるので、専門性を把握しておくとよいでしょう。
専任媒介契約を締結するときは内容をよく確認する
専任媒介契約は複数の不動産会社と媒介契約できません。どうしても依頼したい不動産会社があれば専任媒介契約を締結しても問題ありませんが、それによるデメリットも把握しておきましょう。
不動産会社による囲い込みに注意する
ほかの不動産会社からの内覧者が来ないときは囲い込みが行われている可能性があります。自社の顧客が不動産を購入すると両手仲介となり多くの報酬を得られるので、このような囲い込みが行われていることがあります。
内覧時の注意点
内覧の印象で購入するかどうかが決まるといってもよいでしょう。内覧前の清掃と内覧中の言動には充分気を付けるようにします。また、不具合がある箇所があれば正直に伝えましょう。後のトラブル発生を防止するため、内覧者と口約束はしないようにします。すべて不動産会社を仲介します。
不動産売買契約書の確認を怠らない
印鑑を押す前によく内容を確認しましょう。不動産の売却価格、引き渡し日、トラブルが発生した場合の責任範囲などが記載されています。
不動産売却後の注意点
契約書を締結して終了ではありません。やるべきことを実行しないとトラブルが発生する恐れがあります。
利益が出たときは確定申告を行う
不動産を売却したときに、不動産を購入したときの金額が上回っていたときは確定申告しなければいけません。納税の義務があるので忘れずに行いましょう。不動産を売却したときに損失が発生した場合は、確定申告が必須ではありません。しかし、条件を満たせば控除の対象となるので、確定申告しておいたほうがよいでしょう。
引き渡し日までに私物を整理する
引き渡し日までに片付けを完了させておきます。売却後は気持ちが緩むことがありますが、きちんと買主との約束を果たしましょう。
まとめ
不動産会社は利益を出したい、売主は高額で売却したい、買主は安く購入したいというように、それぞれの思いが交錯するのが不動産売却です。そのため、トラブルに巻き込まれる可能性があると思っておいたほうがよいでしょう。そのための対策を事前に知っておくことでトラブルを未然に防止できます。気持ちよく売却できるように着々と準備を進めていきましょう。