不動産売却の流れをわかりやすく解説!流れを掴むポイントとは
不動産売却を行う際、初めて行う方も多いのではないでしょうか。不動産売却では専門的な知識が必要で、小難しいことも多いですが、何も知らずに、不動産会社に任せっぱなしにするのは危険です。本記事では、不動産売却までの流れと把握すべきことについて解説します。不動産売却の全体像をつかんでおくことで、スムーズに売却を行えますよ。
不動産売却までの流れ
不動産売却までの流れは、以下のとおりです。
・手順1:不動産会社に相談する
・手順2:不動産会社と契約
・手順3:売却活動開始
・手順4:売買契約の締結
・手順5:引き渡し・決済
・手順6:確定申告
ここからは、手順それぞれについて詳しく解説します。
■手順1:不動産会社に相談する
不動産会社に相談する前段階として、不動産売却とはどのようなものなのか、インターネットを利用してある程度頭に入れておきましょう。まったくイメージも知識もない状態で不動産会社の話を聞いても、受け身になってしまってあまり意味がありません。とくに対面での相談を考えている場合は、コミュニケーションが取れるよう、情報収集は必須といえます。また、物件概要書や登記事項証明書、間取り図などの書類を用意して相談するのも効果的です。
■手順2:不動産会社と契約
いくつかの不動産会社と相談をして、よい不動産会社が見つかれば、売主と不動産会社で媒介契約を結びます。媒介契約とは、売却が完了した際の不動産会社への報酬額や売却活動の方向性を決める契約です。媒介契約を結ぶ際、売る物件の雨漏りや周囲の騒音、売却する不動産の状況などを報告書として、まとめる必要があります。
■手順3:売却活動開始
媒介契約によって売却活動の大まかな方向性が決まれば、その方針に沿って売却活動が開始されます。ここからは基本的に不動産会社が行ってくれるため、売主の負担はほとんどありません。最終的に何人か契約したい人が現れたら、購入してほしい人を選び購入の申し込みを受領します。また、この段階で値引き交渉が行われるケースも多くあります。値段を変えたくないと一点張りをしていても、いつまでも売れない物件になりますから、値引き交渉には前向きに望むのがよいでしょう。
■手順4:売買契約の締結
買主が決定すれば、不動産売買契約を結びます。売買契約の際には、以下の書類が必要になるので、あらかじめ準備しておきましょう。
・実印
・身分証明書
・登記済権利証
・印鑑証明
・収入印紙
また、売買契約が締結されれば、手付金の授受、契約書への署名・押印を行います。なお、不動産の権利証がない場合には、決済の前までに用意する必要があります。紛失している場合には、司法書士に依頼し「本人確認情報」の作成を行いましょう。
■手順5:引き渡し・決済
売買契約が済んだら、あとは引き渡しと決済です。売主の住宅ローンが残っている場合には、ローンの返済を行います。売主、買主、不動産会社、金融機関を交えて決済が完了すれば、不動産の引き渡しが行われます。
■手順6:確定申告
不動産売却後に売主は、確定申告を行う必要があります。毎年2月中旬から3月中旬に行うことが多いので、確認しておくとよいでしょう。
流れを把握したらすること
■売却にかかる費用を把握する
不動産売却には何かと諸費用がかかるため、できるだけ早く費用を把握しておくとよいでしょう。不動産売却にかかる費用には以下のようなものがあります。
・仲介手数料
・収入印紙代
・抵当権抹消費用
・土地の測量費
・建物の解体費
・ハウスクリーニング代
・必要書類の取得費
■インターネットでの簡易査定を依頼
インターネットでの簡易査定を行うことも、不動産売却を行ううえでは大切です。簡易査定を行うことで、自分の物件がどの程度で取引されるのか目星を付けることができ、資金計画を立てやすくなります。
不動産売却の流れを掴むポイント
■大まかな流れを確認
不動産売却の流れを掴むポイントとして「大まかな流れを確認しておく」ことは大切です。まったく何も知らない状態で不動産売却を行うと、もしかしたら、いいように不動産会社に丸め込まれてしまうかもしれません。ある程度自分のなかで情報を整理して、流れを把握しておきましょう。
■専門家のアドバイスも時には大切
不動産売却について自分で調べていると、ときに専門的過ぎて、不明瞭な部分が必ず出てきます。そのような際には、専門家に話を聞くとよいでしょう。相談先としては、不動産会社の担当者や司法書士、税理士などに問い合わせる方法が考えられます。また、現在では不動産会社に足を運ばなくても、メールやお問い合わせフォームから対応している会社も多いので、自宅から相談することも可能です。
今回は、不動産売却の流れと把握しておくことについて解説しました。不動産売却は、ほとんどの方が初心者なので全体像を知っておくだけでも、不動産会社に騙されることが少なくなります。希望の値段や相手に不動産を売却できるように、この記事の内容だけでも頭に入れて、不動産会社に相談するようにしましょう。