不動産の個人間売買はトラブルになりやすい?リスクを知って安全に売却を進めよう
不動産は個人間でも売買することが可能です。しかし、個人間で売買を行うとトラブルになりやすいといわれています。この記事では、個人間売買をするメリットと個人間売買に潜むリスクについてしょうかいします。自分は個人間売買をするのか、不動産のプロに任せた方がよいのか、しっかり見極めることが大切です。
不動産を個人間で売買することは可能!
不動産会社を通さずに不動産を個人間で売買することは、法的には問題ないので可能です。そのため、親族や友達同士などで不動産を通さずに取引できます。しかし、不動産を個人間で売買するとメリットもあるのですが、少なからずリスクも潜んでいます。取引後にトラブルに発展してしまった事例も多くあるのです。個人間で売買するメリットとリスクをしっかり理解したうえで、自分に合った方法を選択しましょう。
個人間売買するメリット
不動産を個人間売買する際のメリットを紹介します。
手数料がかからない
一般的な不動産の売買では不動産会社の仲介を受けるので手数料が発生しますが、個人間売買ならば仲介手数料がかかりません。仲介手数料は高額であるといわれているので、仲介手数料をなくせるのは大きなメリットです。
自由に販売活動ができる
個人間で売買すると不動産会社と交渉する必要がないので、自由に販売活動が行えるでしょう。不動産会社に依頼すると手助けしてもらえますが、自分の希望通りに販売活動ができなくなってしまう可能性もあります。また、契約する種類によってさまざまな制限をされる場合もあるので自由に販売活動を行いたい方は個人間売買の方が向いているでしょう。
消費税が発生しない
個人間で売買を行う場合は消費税が発生しません。消費税は消費に対して課税されるものなので個人間の取引ならば必要ないのです。
個人間売買に潜むリスクとは
不動産を個人間売買するにはリスクも潜んでいることを知っておかなくてはいけません。トラブルを避けるためにもリスクを事前に知っておきましょう。
時間と手間がかかる
相手との交渉もすべて自分で行わなくてはいけません。購入希望者が見つかったら書面で契約をする必要があるので時間も手間もかかります。不動産に関する専門的な書類を用意するのは慣れていないとかなり大変です。書類に不備があればトラブルに発展してしまうリスクもあるので慎重に行う必要があります。
取引相手を見つけにくい
自分で買主を探すのはかなり難しいといわれています。個人間売買を行うならあらかじめ取引相手が決まっている場合に限った方がよいでしょう。
住宅ローンの審査が通りにくい
個人間で売買する場合、不動産会社を仲介するときよりも住宅ローンの審査が通りにくいといわれています。審査に必要な書類を個人で作成しても、取引の証拠として認めてもらえない可能性があるのです。住宅ローンの審査に通らない場合は現金一括払いかローンを組まずに分割払いにしなくてはいけません。ローンを組まない分割払いの売、途中で支払いができなくなるなどトラブルにつながりやすいので注意しましょう。
瑕疵を見つけにくい
個人間売買の場合、不動産会社が調査をしてくれないので瑕疵を見つけにくいのです。雨漏りやシロアリによる被害や事件や事故があったかなど、後から瑕疵が見つかるとトラブルになってしまう可能性があります。
不動産の取引はプロに任せたほうが安心!
安心安全に取引を行うためには親族間や友達同士などであっても不動産会社に依頼した方がよいでしょう。不動産会社に依頼すると、購入者探しから内覧のスケジュール調整、売買交渉、契約書の作成まですべて行ってくれます。物件の状態もしっかり調査してくれるので安心して取引できるでしょう。
個人間売買でのリスクである住宅ローンに関しても、不動産会社を通せば審査に通りやすくなります。住宅ローンに必要な書類もすべて不動産会社がチェックしてくれますので手続きもスムーズに進むでしょう。さらに不動産会社は決済にも立ち会ってくれます。決済から登記申請まで不動産の売買を最後までサポートしてくれるので安心です。
また、不動産のプロが介さないと適正な取引価格で取引できず、どちらからが大きく損をしてしまう可能性も考えられます。適正価格で取引するためには、物件の状態だけでなく社会情勢も加味しなければいけないので判断するのが難しいのです。不動産は個人間売買も可能ですが、リスクも高く手間や時間もかかります。
とくにスムーズに取引を行いたい人は不動産のプロに任せることをおすすめします。慣れていないと専門的な書類の作成は非常に難しく、不備があるとトラブルが発生してしまうことも考えられます。不動産会社に依頼すると仲介手数料はかかってしまいますが、個人間よりもスムーズな取引が行えるので時間的なコストは大幅に削減できるでしょう。
まとめ
不動産の売買は個人間でも行えますが、売主側にとってはかなり負担となります。個人間売買はメリットもありますが、多くのリスクが潜んでいます。手続きの不備によるトラブルや手間や時間がかかることを考えると、仲介手数料を支払ってでも不動産会社に依頼した方がよいといえるでしょう。不動産の売買は高額な取引となるため、失敗やトラブルを避けるためにも信頼できる不動産会社に任せることをおすすめします。